田舎もん大学生のネパール日記

休学して一年間ネパールでインターンしている大学生のブログです。

【地獄のジープ旅】ショベルカーが横転!?もう移動はこりごりだ。

ナマステ〜

 

昨日はネパールに来て初めてMelamchi という地区へ。

 

カウンターパートナーのNGOが建設した学校を見学させてもらえることになりました。

 

 

 

goo.gl

 

普段カトマンズともう一つの村の往復しかしない私にとって新しい場所の学校へ行けるということですごくワクワクしていました。

 

朝7時に約束の場所でジープに乗りいざ出発です!

 

道は悪かったのですが、順調に目的地に向かっている、と思った矢先

 

アクシデント発生・・・

 

昨晩の雨の影響で道がぬかるんでいて、そこへトラックのタイヤが巻き込まれ立ち往生していました。

f:id:yukiyas777:20180904110728j:plain

すぐに脱出できるだろうと、ジープの車内から眺めていたのですが、30分経っても一向にトラックが動く気配がしない・・・

 

待っていた人全員が裸足になりトラックを押したり、スコップで泥をかき分けたりしたのですが、全く動かず・・・

f:id:yukiyas777:20180904110732j:plain

3時間が経過

 

反対側から来たトラックに紐で引っ張ってもらいようやく抜け出すことに成功!

f:id:yukiyas777:20180904110735j:plain

 

しかしもう時刻は午後の2時半。

 

そこからジープを飛ばしてようやく学校へ着いたのが夕方の4時過ぎのことでした。

 

学校へ着くと全校生徒が整列して待っていました!

 

f:id:yukiyas777:20180904110739j:plain

整列して歓迎!

それからNGOの職員に学校を案内してもらいました

f:id:yukiyas777:20180904110750j:plain

校舎

f:id:yukiyas777:20180904110742j:plain

新校舎ができる前は仮説の校舎で勉強していたそう

f:id:yukiyas777:20180904110746j:plain

遠くから来ている生徒のためのホステル

f:id:yukiyas777:20180904110754j:plain

安全な水が飲める給水器

f:id:yukiyas777:20180904110758j:plain

30台ほどのパソコン完備

f:id:yukiyas777:20180904110804j:plain

食堂もあり、ホステルの生徒はここでご飯を食べる

f:id:yukiyas777:20180904110819j:plain

ダルバードがめちゃ美味しかった!

f:id:yukiyas777:20180904110813j:plain

廊下

f:id:yukiyas777:20180904110808j:plain

ドナー(寄付者)のリスト

f:id:yukiyas777:20180904110829j:plain

校庭にバレーボールができるくらいの広さがある



もともと日帰りの予定だったので、学校を一通り見学すると、

 

すぐに出発。

 

ジープの運転手も早く帰りたいのか、ものすごく飛ばすので揺れが半端ない笑

 

帰りは行きとは別ルートを通るとのことで、安心できるなと思いすやすやと眠っていました。

 

すると・・・

 

またもやアクシデント発生。。

 

何やら先が渋滞しているなと思い、車をでて見ると

 

ショベルカーが横転している

f:id:yukiyas777:20180904110832j:plain

横転したショベルカー

しかも横転したショベルカーの横で、トラックのタイヤがまた泥にはまっている。

一気に2つのアクシデントが同時に起こるとは・・

 

またここで1時間待機です。

 

そしてようやくトラックが抜け出し

 

カトマンズへ向けて走りだしまいた。

 

気づけば夜の10時半。

 

今日のジープ旅はネパール史上最も過酷で長い旅でした。

 

ほんまに道路どうにかしてほしい!!!!!!!!!

 

 

また明日。

【理論編:第六弾】数を教える時に絶対知っておきたい「数の三者関係」

ナマステ〜

 

帰国日まであと少しのゆっきーです。

 

これまで5回にわたって数を教えることに関する理論を紹介して来ました。

 

↓過去記事はこちら

 

【理論編:第一弾】足し算の秘密大公開! - 田舎もん大学生のネパール日記

【理論編:第二弾】モノの数を数えるために必要な5原則 - 田舎もん大学生のネパール日記

【理論編:第三弾】子供はどんな順番で「数を唱える」ことを学ぶの? - 田舎もん大学生のネパール日記

【理論編:第四弾】簡単なようで実は大切!「順序数と集合数」 - 田舎もん大学生のネパール日記

【理論編:第五弾】こどもはなぜ指計算してしまうの? - 田舎もん大学生のネパール日記

 

数の概念を教えることをメインで活動しているのですが、

 

そもそも「数」の概念を習得するとは何でしょうか?

 

例えば、

 

「子供がお風呂の中で1から100まで数えられるようになった!私の娘は数をマスターしたわ!」

 

となるでしょうか??

 

もしくは

 

「わーすごい、うちの子は30まで数字をかけるようになったわ!もうこれで数は完璧ね!」

 

となるでしょうか?

 

いずれ場合も数を理解したとは言い切れません。

 

では、どうしたら「数」をマスターしたと言えるのでしょうか?

 

 

1. 「数」を構成する3要素

 

どうしたら「数」をマスターしたかを知るには、まず「数」とは何かを定義しなければいけません。

 

ここでいう「数」とは何か?という問いは哲学的なものではなく、算数一般においての「数」とは何かを指します。

 

算数の世界において「数」は

 

①具体物の量(鳥が「一羽」など)

②数詞(「いち」「に」「さん」など)

③数字(「1」「2」などの数字)

 
 
この3つの要素から成り立っています。
 
これら3つはお互いに独立しているものではなく、お互いに関係しあっています。
 

2. 数の三者関係

 

f:id:yukiyas777:20180903011449p:plain

 

上の写真は「数」を構成する三つの要素の関係を表した図になります。

 

①具体物から数詞

f:id:yukiyas777:20180903021059p:plain

 具体物をみて、数詞で答えられることです。

 

例)

お母さん:「このみかんいくつある?」

子供:「みっつ!」

お母さん「よくできました!」

 

②数詞から具体物

f:id:yukiyas777:20180903021119p:plain

数詞と具体物を対応させられることです。

 

例)

お母さん:「みっつりんごを取ってみよう」

子供「(りんごをみっつとる)」

お母さん「すごいよ!」

 

③数詞から数字

f:id:yukiyas777:20180903021136p:plain

言われた数詞の分だけ数字を書くことができることです。

 

例)

お母さん:「さん」ってかける?

子供:「3」

お母さん:「よくかけました!」

 

④数字から数詞

f:id:yukiyas777:20180903021157p:plain

数字を見て、数詞で答えられることです。

 

例)

お母さん:「3ってどう読む?」

子供「さん!」

お母さん:「すごい!」

 

⑤数字から具体物

f:id:yukiyas777:20180903021220p:plain

数字と具体物を対応させられることです。

 

例)

お母さん:(3と書いて)「この分のみかんをとってみて」

子供:「はーい(みかんを3つ取る)

お母さん:「よくできました!」

 

⑥具体物から数字

f:id:yukiyas777:20180903021238p:plain

具体物を見て数字で書くことができることです。

 

例)

お母さん:「ここにあるみかん全部でいくつか数字で書いてみて」

子供:「4!」

お母さん:「これであなたも数マスターね!」

 

まとめ 

以上のことからもわかるように

 

「数」というのは

 

①具体物の量(鳥が「一羽」など)

②数詞(「いち」「に」「さん」など)

③数字(「1」「2」などの数字)

 

の3つがお互いに関係しあっていることがわかります。

 

つまりこのうちどれか一つだけ理解できたとしても「数」を理解したとは言えないのです。

 

子供に数を教える時には

 

上記で説明した①から⑥がしっかりできているか一つ一つ確認しながら教えて行くことが大切です。

 

実践編ではこの三者関係を使ったアクティビティーの紹介をする予定です!

 

ではまた明日。

 

 

 

 

「社会を変えるなんてできっこない」激動の3ヶ月間を振り返る!

ナマステ〜

 
村から帰って来てぐったりのゆっきーです。
ついに9月になりました。
 
そして帰国まで20日を切りました。
 
ネパールとは一生のお別れではないものの、これほど長期間滞在できることはもうあまりないのではないかと。
 
帰国までもうすぐのこのタイミングで11月から今までの活動や思ったこと・学んだことを振り返ってみようかと思います。
 
まずは2017年11月から3018年1月までの3ヶ月間分の活動や考えたことを書いていきます。
 
長文になりますが、どうかお付き合いください。
 


11月

ネパール初上陸

ネパール行きが決まったのが2017年8月。そしてネパール初上陸したのが2017年10月31日。

 

私は今までフィリピン4回、タイ1回という海外経験だった。

 

初めての南アジア。しかも1年間の長期滞在。

 

飛行機でカトマンズへ向かう中では不思議と不安はなく、これから始まるネパール生活でのワクワクの方が大きかった。

 

f:id:yukiyas777:20180901151927j:plain

スワヤンブナートにて 瞑想

各プロジェクト地訪問

ネパールに到着してすぐにインターン先のNPOの活動地3校を訪問した。

カトマンズの私立学校

 とにかく校舎が立派。先生が可愛い。

 

それが学校へ来ての第一印象笑

 

f:id:yukiyas777:20180901154647j:plain

f:id:yukiyas777:20180901154643j:plain

 

 

村の学校①(カブレ)

カトマンズからバスで5〜6時間ほど走ったところにある村の学校を訪れた。

 

f:id:yukiyas777:20180901151945j:plain

 

もっと古くて小さい学校をイメージしていたのだが、実際はすごく新しく生徒も元気だた。

 

f:id:yukiyas777:20180901151948j:plain

生徒の前で初めて自己紹介

この学校で活動できることにワクワクし初めていた。


村の学校②(マクワンプール)

カトマンズからバスで4時間ほど行ったところにある村の学校。

 

この学校はほぼゼロからのスタートとなる。

 

職員さんから、とにかく最初が大事と言われていたので

 

大量のお米を炊き、おにぎりを作って学校の生徒全員に配った。

 

f:id:yukiyas777:20180901151954j:plain

おにぎりを握って生徒に配る

 

後からわかったことだが、タイ米はおにぎり作りには向いていない。笑

 

ちょんまげおじさんに連れられラムチェ村へ

 

カトマンズの旅行者が集まるタメル地区でチベット料理を食べていた時のこと。

 

何やら大量の日本人を引き連れているおじさんが歩いてくる。しかもちょんまげ?!

 

なんだこの人?!

 

っていう感じで話し始めたら実はその人はネパールの復興支援などを行っている人で今回は大量の衣服を村へ持ってくるところだという。

 

そのちょんまげおじさんから「ゆっきーもいく?」と言われ

 

「行きます!」

 

二つ返事で行くことに。

 

カトマンズからジープを飛ばすこと6時間。

 

山の中腹に位置する小さな村ラムチェ村に到着した。

 

f:id:yukiyas777:20180901152000j:plain

 

村に着くや否や、とてつもない歓迎ムード。

 

村人に日本から持ってきた衣服を配るお手伝いをさせてもらうことになった。

 

この村は冬にはかなり冷えるらしく、日本のダウンジャケットは冬を凌ぐ上で欠かせないらしい。

 

新しいダウンジャケットをもらったおばあさんは大喜び。友達のおばあさんと神様に捧げる踊りを踊ってくれた。

 

f:id:yukiyas777:20180901152019j:plain

肩を組んで喜ぶラムチェ村のお母さん

衣服を渡すとみんなが喜んでくれた。

 

すごく自分の中で達成感というか満足感が生まれた。

 

一方、今自分がやっている活動はどうだろう?

 

こんなに喜ぶ姿を見らえることはあるだろうか?

 

教育は変化を生み出すのにすごく時間のかかる。

 

それゆえ自分が満足感を持って活動することが難しい。

 

1年間という限られた期間で自分はどんな変化を生み出せるのだろうか?

 

少し不安が生じた。

 

次に日には学校の生徒と交流した。

 

f:id:yukiyas777:20180901152009j:plain

カメラを向けると笑顔でピースしてくれた

とにかく良い村だった。

 

 もう一度帰りたいと思った。

 

f:id:yukiyas777:20180901152013j:plain

全員で集合写真

f:id:yukiyas777:20180901153111j:plain

12月

何か大きなことをやらねば・・・

渡航して1ヶ月がたち、やっとネパールの生活に慣れ始めた頃。ようやくプロジェクトのことを考え始めるようになった。

 

僕はインターンの最終面接で「社会を変えるための1年間にしたい」と宣言した。

 

自分には嘘をつきたくなかった。

 

だから社会を変えるようなことをしたいと思っていた。「社会を変える」とは何かを深く考えることなしに・・・

 

僕が社会を変えるために必要だと思ったこと。それはとにかくたくさんに人を巻き込んで大きな変化を起こすこと。めっちゃざっくりしてる笑。

 

よし、いざ行動だ!ということでネパールの東京大学にあたる「トリブバン大学」、それと肩を並べる「カトマンズ大学」を訪問した。

 

f:id:yukiyas777:20180901153114j:plain

 

自分が考えていることを説明するためにPPTを準備し、なんとか教育学部の教授へ出会えないかと構内をグルグルしたり、食堂でそれらしき人に声をかけまくった。

 

そして見つけた。

 

数学教育の教授と英語教育の教授。

 

アポなしで研究室を訪れ自分のこと、プロジェクトのことを語った。

 

二人ともプロジェクトにはすごく興味を持ってくれた。そして助けが必要な時はいつでも連絡してくれと行ってくれた。

 

その帰り道。すでに熱が冷めきっている自分がいることに気づいていた。

 

いつもこうだ。

 

行動する。偶然何か・誰かに出会う。すごくやりたいと思う。でもその熱は1日もすればすぐ消えてしまう。

 

線香花火のように盛りが過ぎたらすぐに火は消えて無くなってしまう。

 

すぐに熱が冷めてしまうのはなぜだろう?

 

それは周りからの評価を気にして行動していたからだ。

 

大きなことをして大きな変化を生み出せばきっとみんなから評価される。

 

自分がやりたいことよりも周りから評価されることを優先している。

 

そんなダサい自分がいた。

 

はー、結局ネパールに来て環境が変わっても自分は変わってないんだな。

 

かなり落ち込んだ。

 

家庭訪問開始!

渡航から1ヶ月、僕は一つの村の学校を担当することになった。

 

その学校では信頼関係もあまりできておらず、活動もほとんど行われていなかった。いわばゼロからのスタートだ。

 

もちろん村の先生は英語が話せない。

 

そして僕もネパール語が話せない。

 

コミュニケーションが成り立たない。

 

先生達からはきっと「あいつは何をしに来ているんだろう?」と思われていたことだろう。

 

実際に先生からは「ユキはこの学校では仕事が少ないんだね」と嫌味を言われることもあった。

 

そんな中、学校以外の生徒の様子や、そもそも村の生活の様子を知りたくなった。

 

そこで学校終わり生徒についていき家庭訪問を実施した。

 

f:id:yukiyas777:20180901153128j:plain

生徒の家の様子

近い家では徒歩10分。遠い家だと徒歩2時間はかかる。

 

生徒と道なき道を歩く。

 

どの家庭も外国人が家に来るのは初めてだった。

 

すごく手厚いおもてなしを受けた。

 

夜は生徒と一緒に寝た。

 

朝は生徒一緒に起き、顔を洗い、ご飯を食べた。

 

そしてまた学校へと向かう。

f:id:yukiyas777:20180901153142j:plain

登校中の一枚

ただそれだけのこと。

 

ただそれだけのことだけど、得られるものは多かった。 

 

ネパールで日本のお笑い芸人と遭遇!?

あるレストランで朝ごはんを食べていた時のこと。

 

日本人らしき2人組がカメラを持ちながら店に入って来た。

 

そして僕に「Hello」と声をかけて来た。

 

「あっこんにちは」というと

 

「え〜君日本人?!ここで何しているの?」

 

という会話から一緒にご飯を食べることに。

 

聞くと一人は日本のお笑い芸人オジンオズボーンの篠宮さんでもう一人はカメラマンだという。

 

どうやら番組の収録で「ネパール住めば都説」を検証しに来たらしい笑

 

そのまま意気投合し、ホームステイ先へ連れて行くことになった。

 

f:id:yukiyas777:20180901153133j:plain

酔っ払ったホストファミリーがだるがらみを始める笑

そしてなぜかホームステイのお父さんとコントが始まった!笑

 

僕にとって初めてのテレビ出演がネパールだとは思いもしなかった。

 

f:id:yukiyas777:20180901153137j:plain

1月

村の学校の修学旅行が超過酷?!

なんだかんだでネパール語も少しずつ話せるようになり、村の学校の先生とも仲良くなり始めた。

 

ある日、校長先生から「今度修学旅行があるのだが、一緒に行かないか?」というお誘いを受けた。

 

海外の学校の修学旅行に同行できる機会なんてそうないだろうと思い、「いきます!」と二つ返事で答えた。

 

その時はスーパー過酷な旅行になることなど知る由もなかった・・・

 

修学旅行は4泊5日で、チトワン・ルンビニ・ポカラというネパールの3大観光地を全て回るというもの。しかも一人6000ルピー(6000円)。

 

みなさん想像していただきたい。ここはアジア最貧国である。

 

全てが予定通りに行くわけがない・・・。

 

そして日本では考えられないことがたくさん起こる。

 

まずバス移動の長さ。普通生徒の体調も考慮して、一日に移動する距離を制限するものだ。

 

しかしネパールはやはりネパールである。

 

1日目。村を朝4時に出発して、チトワンについたのが14時。ここですでに休憩含めて10時間経過している。

f:id:yukiyas777:20180901153552j:plain

朝4時に出発

 

そしてチトワンを観光して時刻は17時。

f:id:yukiyas777:20180901153600j:plain

チトワン国立公園にいた像

 

すぐホテルに着くと思いきや、移動する。ひたすら移動する。

 

いつ着くのかどこに向かっているのか先生すら知らない。

 

知っているのは校長のみ。

 

そしてやっとホテル街についたのが夜の23時を過ぎたあたり。

 

しかしここでまたもアクシデント発生。道を間違えたバスがUターンしようとした時、謝って電柱に衝突。

 

バス後方部が大破した笑。

 

そしてやっとホテルに着いたのが24時。もうクタクタだ。

 

よし、やっとふかふかのベットで寝られると思った。

 

しかし・・・

 

「ゆきは生徒と一緒の部屋で寝てくれ」

 

えー先生は別の部屋じゃないの?

 

しかも待って。シングルベットが2つ。

 

今この部屋にいるのは6人。

 

どこで寝るねん!

 

こうしてシングルベット2つに6人がぎゅうぎゅうで寝ることになった。もちろん僕は半身ベットからはみ出している。笑

 

 ・・・・

 

なんやかんやあったが、修学旅行は楽しかった。

 

f:id:yukiyas777:20180901153624j:plain

with 数学の先生と生徒

修学旅行なのに毎食ダルバードはネパールらしかった。

 

そして生徒との距離がすごく近づいた。

f:id:yukiyas777:20180901185744j:plain

 

先生からの学校の一員として認められた感じがあった。

 

家庭訪問でわかったこと

 

先月に引き続き、家庭訪問は継続して行なっていた。

 

生徒について村を回るうちに、村の道や地名を覚え、一人で徒歩2時間圏内の場所には行けるようになっていた。

 

ある日、9年生の成績トップの女の子の家を訪れた。

f:id:yukiyas777:20180901153617j:plain

9年生の女の子(写真左)と彼女の家


 

笑顔が可愛く、学校ではリーダー的な存在の女の子だった。

 

彼女の家についてまず驚いたのが、家の造り。

 

他の生徒の家は土壁で2階建てのものが多かった。

 

しかし彼女の家はトタンで四方をかこんだだけの簡易的な家。

 

崩れかけの家がその隣にあり、どうやら地震で前の家が壊れてしまったようだ。

 

「お父さんはどこ」と聞いた。

 

「お父さんは出稼ぎに行っている」とのこと。

 

「お母さんは?」と聞くと

 

ちょっと表情が曇った。

 

「うちのお母さんは精神の病気で、人と会話ができないの」

 

その生徒は長女だった。

 

彼女が洗濯や料理を全て行なっていた。

 

それに加えて勉強もしっかりこなしている。

 

すごく複雑な気持ちになった。

 

と同時に、彼女のような人を精一杯応援したいという気持ちになった。

 

たとえ大変な環境であっても勉強したいという人がいる。

 

その事実だけで十分だった。

 

自分の中で「社会を変える」ということへの考えの変化が起こった。

 

「社会を変える」というのは単に大きなことを成し遂げればいいのではない。

 

目の前の人間の人生を真剣に考え、たとえ一人でもその人を全力で応援し、人生がよくなるよう後押しする。

 

少しずつ自分がネパールで何をすべきかわかってきた。

 

初海外での年越し!

12月31日。日本では「ガキの使い」や「紅白歌合戦」を家族で見ている頃だ。

 

そんな時僕はまだネパールにいた。

 

人生初、海外で年越しを迎える。

 

海外で年越しするのも悪くないなと思った。

 

結局自分何しにきたんだっけ??

 

渡航から2ヶ月弱が経過した。

 

実はその時、僕はプロジェクト、そして自分自身と向きあうことを避けていた。

 

毎週行われる職員さんとの週間ミーティングでは毎回厳しいお言葉をいただいた。

 

「何しにネパールにきたの?」

 

「ここで変わらなかったら一生このままだよ・」

 

その言葉を僕は真剣に受け止めていなかった。

 

今ならわかる。

 

職員さんが僕を信頼し続けてくれていたことを。

 

でもその時はわからなかった。

 

きっと周りが見えていなかったんだと思う。

 

毎回「変わらなきゃ」と思っていた。でも一方で変わりたくないという自分もいた。

 

人間が変わろうとするときは大概辛い。

 

相当な努力が必要だ。

 

時にはコンフォードゾーンから抜け出しストレッチさせる必要だってある。

 

そんな代償を払ってまで自分は成長したいのだろうか?

 

努力しないことを正当化するようなこの疑問に僕は悩まさせていた。

 

やっぱり「社会を変える」なんて自分にはできっこない。

 

田舎出身の地方大学のやつなんかに「社会を変える」資格なんてないんだ。

 

そう思い始めてしまった。

 

そこから体調を崩しがちになった。39度の熱がしょっちゅう出る。

 

嘔吐もひどい。体重もかなり減った。

 

渡航から3ヶ月目。この時期が一番辛かった。

 

この辛い経験がこの後大きな成長の原動力になる。

 

 

 

物語は続くよ。

 

ではまた明日。

 

 

 

 

 

ネパールの村の学校の先生が初めて語った思いとは・・・

ナマステ〜
 
ゆっきーin the village now です。
 
この村の学校とももうすぐお別れです。
 
何が一番辛いかって、一緒に活動して来た先生とお別れすることです。
 

f:id:yukiyas777:20180830223414j:plain

写真を撮ろうとするといつも逃げるニバンダ先生
放課後帰ろうとしたら、
 
先生が「ユキはいつネパールに戻ってくる」と聞かれました。
 
「来年かな」と答えたら
 
「今年は来ないの?」と寂しそうな顔で言われて・・・
 
この先生と一緒に活動できるもの後数日しかないんだなと思うと急に悲しくなってきました。
 
その後学校の廊下に座り込んで1時間以上も話しました。
 

 

先生:「今この学校でやっていること(映像授業)って、ほかの学校でもできるの?」
 
ゆっきー:「うーん。できると思うよ。どうして?」
 
先生「私もいずれは生まれ故郷の学校で教えたいと思っていてね。すごく小さな村なんだけど。いい先生に恵まれてここまで来れたんだ。
 
だから私もいずれは故郷で先生をやりたいだ。今は非常勤だけど、教員採用試験に合格したら地元で働くことも考えている。自分の生まれた場所にいい教育を届けたいんだ。」
 
ゆっきー:「えっ、じゃあもうこの学校からはいなくなるの。」
 
先生:「いずれはね。でも今じゃないよ。あと2・3年はいなくちゃね。」
 
ゆっきー「どうして?」
 
先生:「まあ政府のルールで数年は移動できないって理由もあるんだけど、
 
何より日本からいろんな人が来て教育をよくしようとしてくれているから自分もここでたくさん経験を積みたいからね。」
 
ゆっきー:「そう言ってくれてすごく嬉しいよ。これからも一緒に頑張ろう!」
 
・・・・
 
正直もっとネパールにいたいなという気持ちでいっぱいです。
 
やっと先生と信頼関係を気づいてよしここからやるぞ!という時に帰らねばいけない・・
 
時間とは残酷ですね。
 
こうやって自分の故郷の教育をよくしたいという思いを持っている人とネパールの農村で出会えたことは本当に奇跡だと思います。
 
この一人の先生のために自分は何ができるのだろうか。
 
一気に世界は変えられないけど、一人の人間は変えられるかもしれない。
 
目の前の人の「人生」を大切に。
 
 
 
 
明日はまた6時間かけて帰ります。
 
この前は10時間以上かかった上に途中で降ろされたので、
 
今回はないと願いたいです。。
 
ではまた明日。
 

ネパールの村の子供をみて思ったこと

ナマステ〜

 

村の学校で活動する際には生徒の家にホームステイをしています。

 

「ユキ、数学の問題出して!」

 

「ユキ、英語の問題ここに書いてよ!」

 

家に帰って宿題が終わるとすぐ僕のところに来て数学や英語の問題を出してと言って来ます。

 

先日いつものように問題を出しているときにふと気づいたことがあって、

 

もしかしてこの子は課題は与えらえるものだと思っているのではないか?

 

ということ。

 

問題は先生から与えられるもの

 

学校に行けば先生が「これをしなさい、あれをしなさい」

 

っていう。

 

面倒ではあるけど、それらさえやっておけば先生に叱られることはない。

 

これってすごく根深い問題だと思うんです。

 

「これをしなさい、あれをしなさい」と言われて育った子どもは

 

大人になっても「これをやれ、あれをやれ」と言われないと何もできません。

 

まさに僕が以前ブログで紹介したグライダー人間のようです。

 

ramronepal.hatenablog.com

 

いざ一人で飛んでみろと言われても飛べない。

 

課題解決型の学習が最近流行っていますが、

 

課題は与えられるものだと思っていたら、

 

結局受け身の授業になってしまいますね。

 

どうしたものやら。。。

 

また明日。

 

 

 

 

 

 

世界中の教室の壁をなくす!日本・ネパールの学生によるweb交流レポート!

ナマステ〜

 

最近美味しいものを食べすぎてお腹がタプタプになってきたゆっきーです。

 

今日は活動しているカトマンズの学校で日本の高校生とネパールの中学生によるweb交流を実施しました!

 

f:id:yukiyas777:20180829011703j:plain
 

今日はその様子やweb交流をする時の注意点などを書いていきます。

 

 

web交流って?

テクノロジーの発達で、あらゆる壁がなくなってきています。

 

言語の壁、国境の壁、文化の壁など様々な壁はテクノロジーによって簡単に越えることができる時代になりました。

 

学校現場でも例外ではありません。

 

PC2台とwifi環境があれば世界の教室の壁をなくすことができます。

 

アジア最貧国と言われているネパールにおいてもネットさえあれば世界最高峰の知に触れることができるのです。

 

そんなテクノロジーの進化がもたらしてくれた新しい交流の形がweb交流です。

 

日本と海外の学生がリアルタイムで海外の生徒と交流ができます。

 

私が行なっているのは、日本の高校生とネパールの中学生(7年生)の生徒がパソコンの画面と通してお互いの国のことを学ぶ機会を作ることです。

 

月一回40分間の頻度で行なっていて、今日は3回目の交流でした。

 

1回目は自己紹介

 

2回目はお互いの国のダンス

 

そして3回目となる今日のテーマは「言語」です。

f:id:yukiyas777:20180829011936j:plain

 

交流のテーマは「言語」

 

今回の交流のテーマは「言語」でした。

 

まずはじめに日本の生徒が挨拶や自己紹介の仕方を紹介し、そのあとネパールも同じように挨拶や自己紹介の仕方を教えました。

 

また、ネパールの生徒が短い会話をして、日本人の生徒がどんな会話だったか推測するというゲームも行いました。

 

f:id:yukiyas777:20180829011846j:plain

 

面白いな〜と思ったのが、日本の生徒が「結婚してください!」と言ったのにネパールの生徒はthey are angry (彼らは怒っている)と捉えたことです。笑

 

 

web交流をする時の注意点まとめ

 

3回のweb交流を通して、「これよくなかったな」「もっとこうすればよかったな」と思うことが多々あったので、いくつか注意点と改善点を紹介します。

 

1.ネットが弱くて会話が途切れ途切れになってしまう。

f:id:yukiyas777:20180829012825j:plain
 

wifiはあるけどすごく弱いことはよ〜くあることです。

 

その状態でつなぐと、画面がフリーズしたり、声が遅れて聞こえたりして、うまくコミュニケーションをとることができません。

 

そんな時はビデオ会議サービスのテキスト機能を使うか、あらかじめテロップを用意しておくことをお勧めします。

 

私はzoomという企業向けのビデオ会議ウェブ会議サービスを利用しています。

 

実はzoomというサービスにはホワイトボード機能がついています。

 

お互いの画面を共有でき、その画面に大きなホワイトボードが表示されます。

 

そこにはテキストも書けるし、フリーハンドで絵や文字を書くことも可能です。

 

例えば、質問したいことがあった時、このホワイトボードにテキストを入力すれば相手の画面にも同じように映し出せるので、声が届かなくてもコミュニケーションが取れます。

 

↓zoomホワイトボードの使い方はこちら↓

Zoomのホワイトボードの使い方・基本操作方法まとめ | Zoom-Lab | Web会議ソフトZoomの研究所

 

アナログな方法もあります。

 

画用紙を細長く切って、そこにあらかじめ質問したいことなどを書いておきます。

 

そして交流が始まったら、その画用紙を画面に写します。

 

そうすれば声が聞こえなくても何を質問したいかが一目瞭然です。

 

2. 多対多の交流の難しさ

f:id:yukiyas777:20180829012834j:plain

通常の教室と違って、web交流は基本的に多対多の交流です。

 

多対多の交流で難しいのが、参加させることです。

 

参加したいと思う生徒がいる一方、興味ない生徒も一定数います。

 

うるさくなると声が聞き取りづらくなったり、画面越しに遊んでいる姿が見えると飽きちゃったのかなって思われがちです。

 

ここは教師の腕の見せ所なのかもしれませんが、

 

大前提として「楽しむ」ことが大切なのかなと思います。

 

せっかくの海外の生徒との交流なんだから授業の目標を達成するためにこれとこれとこれとこれを知ってもらいたい。

 

そのためにはこんなことをやらなきゃいけない・・・

 

なんて思っているとすごく退屈な時間になりかねません。

 

繰り返しますがweb交流の大前提は「楽しむ」ことです。

 

web交流の場でえた知識量は少なくなるかもしれません。

 

しかし生徒がその後「もっとこれ知りたい!」とかテレビを見ていて「あ〜この前その国の人と話したことある!」とか、そう思うだけで大きな変化だと思います。

 

今まで気にも留めなかった国のことにアンテナを張るようになったら得られる情報量が格段に違くなります。

 

3. 事前・事後のフォローが大切

 

web交流は基本的に単発で終わることが多いです。

 

なぜなら交流自体が目的である場合が多いからです。

 

交流して「楽しかったね」で終わったらせっかくの興味関心のたねが失われてしまいます。

 

また準備もろくにせずに交流に臨むと、「なんかあったことない海外の人が色々教えてくれるな〜。」くらいにしかならないんですね。

 

web交流の事前と事後にはフォローアップが大切だと私は考えています。

 

事前にできることは

・あらかじめ決まっている交流のテーマについて調べてみる。

例)言語がテーマであれば交流する国の挨拶を調べてみるなど

 

・質問したいことを箇条書きで書きだす。

 

・自分たちで交流して見たいことを話し合う

 

などなど

 

事後にできることは

・交流の振り返りシートを記入してもらう。

 

・もっと知りたいと思ったことについて調べる時間を設ける。

 

・お互いの国の生徒の振り返りシートを交換しあって、交流した相手がどんな感想を抱いたのかを知る。

 

などなど

 

もっと色々な事前・事後のフォローアップの仕方があると思います。

 

これからもっと回数を重ねて研究していきたいなと思います!

 

 これからのweb交流も楽しみです!

 

ではまた明日。

f:id:yukiyas777:20180829011952j:plain



 

 

 

 

 

 

 

無力。それに尽きる。

ナマステ〜

 

今日はガイジャットラというお祭りに参加しました。

 

日本のお盆のような祭りです。

 

f:id:yukiyas777:20180828020456j:plain

f:id:yukiyas777:20180828020631j:plain

f:id:yukiyas777:20180828020654j:plain

f:id:yukiyas777:20180828020719j:plain

またこの祭りについては詳しく書ければなと思います、

 

今日のメインは孤児院訪問です。

 

PAMという孤児院を訪れました。

 

PAMは両親が刑務所に入っていて行き場所のない子供たちが通うところです。

 

そこでは柔道教室もしていて、アジア大会などの国際大会に出場するほどの実力のある選手を輩出しています。

 

今日はその孤児院に世界の孤児院を回るエンターテイナーの方がきてダンスを教えるワークショップが行われました。

 

f:id:yukiyas777:20180828015037j:plain

 

僕より一つ年上なのにすでに60カ国以上を回ってダンスパフォーマンスを届けてきたとのことで、本当に尊敬です。

 

彼がパフォーマンスを始めるや否や、子供たちの目が一斉に輝き始めました。

 

ダンスが終わると「もう一回、もう一回!」とアンコールを迫ってきて、本当に子供たちが楽しそうにしていました。

 

そのあと少し難しめのダンスに挑戦し、最初はできなかった子供たちが終わることにはすごく上手になっていました!!

 

その光景を見たときに、心から尊敬するなという気持ちもあったのですが、

 

ベクトルを彼から自分に向けたとき、

 

自分が今この状況であんな風に子供たちの目をキラキラさせられるようなことはできるだろうか?

 

教員を目指している人間として、あれほど子供をワクワクさせる授業をできるだろうか?

 

あれそういえば、

 

1年間自分は何をやってきたのだろうか?

 

自分がやってきたことは世界を変えることに少しでも貢献したのだろうか。

 

こんなに一瞬で子供たちに夢やワクワク感を与えられる人がいる一方、自分は1年間かけてどんなことを子供たちへ届けられたのだろうか?

 

そういった疑問が浮かんできて、

 

久々の無力感を感じた。

 

f:id:yukiyas777:20180828021652p:plain

 

悔しさでもなければ、焦り、嫉妬でもない感情。

 

やってきたことは無駄ではないと言いたい。

 

でもこの国のため、誰かを変えることができただろうか?

 

これから自分にしかできないことってなんだろう?

 

わからない・・・

 

本当に好きなこと、やりたいことを貫いている人が目の前に現れると

 

自分が好きでやっていると思っていたこと、やりたいと思ってやっていたことが、そうじゃなく思えてしまうことがあって。

 

人と比較して、自分より他人が好きなことやっているなんて軸はそもそもおかしいとは思うのだけど、

 

そんな人を見るたびに自分がいかにちっぽけで、周りに流されているかを感じる。

 

どんなに人から「すごいね〜」って言われることをやったとしても

 

どんなに人が羨む仕事をしていたとしても

 

自分がその仕事に意味を見出せなかったら、多分死ぬとき後悔すると思う。

 

もっとああしとけばなんて言いたくない。

 

 

 

 



帰国まであと24日。