田舎もん大学生のネパール日記

休学して一年間ネパールでインターンしている大学生のブログです。

【読書メモ】グライダー人間と飛行機人間 あなたはどっち?

ナマステ〜

 

昨日はネパールの学校の猛暑対策について書きました。

 

海外にいると日本のものが恋しくなることがよくあります。

 

 

例えば日本食

 

ふと寿司が食べたいなと思うことがあります。(特に〆さば

 

しかし一番恋しいのは日本食ではありません。

 

本屋です!

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ネパールにはもちろん新刊が置かれている本屋さんはどこにもありません。

 

旅人が売った古本を扱うお店はいくつかあります。

 

しかしながらあの新品の本を手にとって1ページ目をめくる興奮は味わうことができません。

 

昨日本当に本屋が恋しすぎて、その例の古本屋に行きました。

 

色々本の背表紙を眺めていると、見覚えのある一冊が目にとまりました。

 

その本というのは

 

『思考の整理学』です。

www.amazon.co.jp

 

2017年東大生協文庫売上一位を獲得するほどの名著です。

 

実は僕以前に読んだことがあったのですが、もう一度読み返して見たい気持ちが起こり迷わず買いました。

 

この本の第1章はこのような題名から始まります。

 

「グライダー」

 

題名を見ただけではどんな内容なのか推測できません。

 

しかし読み進めるとその意味がわかってきます。

 

以下本文を引用していきます。

 

今の社会は、つよい学校信仰ともいうべきものをもっている。(中略)高校くらい出ておかなければ・・・と言う。

 

ところで、学校の生徒は、先生と教科書にひっぱられて勉強する。自学自習という言葉こそあるけれども、独力で知識を得るのではない。いわばグライダーのようなものだ。自力では飛び上がることができない。

 

著者は自力で飛ぶことができない人間をグライダー人間、自力で飛ぶことができる人間を飛行機人間と呼んでいます。

 

優等生はグライダーとして優秀なのである。飛べそうではないか、ひとつ飛んでみろ、などと言われても困る。指導するものがあってのグライダーなのである。(中略)長年のグライダー訓練ではいつも必ず導いてくれるものがある。それになれると、自力飛行の力を失ってしまうのかもしれない。

 

この文章を見たときに、ギクッとしたんです。

 

 

これまさに自分じゃん・・・と。

 

今大学5年生になって、さてそろそろ将来を考えねば、というタイミングで

 

どうすればいいかわからない。

 

できることなら他人に決めてほしい。その方が楽だし、責任も転嫁できる。

 

って心のどっかで思っている部分があるんだと思います。

 

自分のいい面でも悪い面でもあるのですが、

 

人の気持ちや考えていることを察して、相手が考えているような行動をしがちです。

 

よく働けば、物事を円滑に進められます。

 

しかし悪く働くと、他人の人生を生きることになりかねません。

 

これって僕だけに限ったことではないのだと思います。

 

小中高と優等生で、成績も上位だった。大学もそれなりにいい大学に入った。

 

順風満帆な人生になりそうだ。

 

でもいざ学校というコミュニティーから離れるとなった時、

 

一体自分はどこに行けばいいかわからない。

 

なんとなく周りが勉強し始めたから公務員の勉強始めようとか、

 

自己分析してみようとか

 

これってはたから見たら主体的にやっているように見えて

 

実は他人や社会の動きに流されていることってあるのかなと思います。

 

僕もその一人です。

 

小さい頃から、母親の口癖は

 

「自分で決めなさい」

 

でした。

 

高校進学、大学進学、などは自分で決めたつもりでした。

 

しかし今振り返ってみると、その決断の背景には

 

「この決断したら親に迷惑かかるかな」とか

 

「恋人と別れるの辛いな」とか

 

他人のことを気にしている自分がいました。

 

他人が思っているような人生を歩まなければいけない。

 

そう心の中では思っていたのかなと。

 

すぐに解決する問題ではありません。

 

飛行機人間にはどうやったらなれるのか、

 

自分が飛行機人間を育てる前に、自分自身が飛行機人間である必要があると。。

 

 

 

これはネパールにいる間にもっと深く考えていきたいテーマになりそうです。

 

 

ではまた明日。