ネパールでの教員研修を終えて
ナマステ〜
ネパール生活残り12日のゆっきーです。
1. 僕にとっての終わり。ネパールにとっての始まり。
今日は待ちに待った教員研修当日。
僕のネパール生活1年間の集大成と言える日。
自然と緊張はしなかった。
最後までやり通せて今は満足感でいっぱい!
仲間と頑張ってきてよかった!
みんなありがとう!
・・・・・
と言いたいところだ。
だけど、今の自分には満足感や達成感といった類の感情がない。
今の自分にあるのは
「やっとスタートラインに立てた」
ということだけ。
正直今回の研修は失敗だらけだった。
写真だけ見ればうまくいっているように見えるが、PCがフリーズしたり音が聞こえなかったり、先生から感想をきくことをすっ飛ばしたり・・・
失敗の方が多かった。
失敗と捉えたらそれまでだけど、
失敗したことによって、学んだことがすごくたくさんあった。
きっとここで失敗していなかったら次の教員研修ではもっと大きな失敗になっていたともう。
自分たちは先人たちの失敗によって生かされているといってもよい。
毎日毎日実験に失敗し続けた科学者。
何度も何度も素振りをしてもホームランを打てなかったプロ野球選手。
先人がたくさん失敗してくれたおかげで、今の自分たちは失敗せずに便利な生活が送れている。
だから今回の失敗は失敗ではないと思いたい。
将来もっと、先生たちが輝けるような場を作るための小さな犠牲だ。
2. 当事者意識
ネパールに来てすぐは、ネパールにはこんな問題があって〜とかこんな教育課題があって〜とか言われても正直ピンとこなかった。
途上国の教育課題を解決しに行っているはずなのに何か他人事のような感じがしていた。
でも昨日教員研修で、いつも一緒に活動している村の先生が頑張っている姿を見て
自分もこの課題を本気で解決したいって口には出さないけど、心の中で思っている自分がいた。
なんかわからないけど、これを当事者意識と呼ぶのかな。
もちろん僕はネパール人ではないし、ネパールにいたのもたった十ヶ月ちょっとだ。
もちろんネパール人と同じ熱量でやることは難しい。
でも一人の人間としてどの国だとか、どの人種だとか関係なしに、
本気で取り組みたいもの、一緒に解決したい人に出会えた。
それだけでよかったのかもしれない。
3. ゆっくりでいい。歩みを止めなければ。
日本だって最初から今ほどの教育水準だったわけではない。
今教育界で話題になっているフィンランドだって、最初からあれほどの質の高い教育だったわけではない。
ネパールもそうだ。
今はまだまだかもしれない。
でも歩みを止めらければ、いつかはたどり着けると思う。
歩みを止めないこと。自分が止まっても誰かがその歩みを繋いでくれること。
それが大切なんだと思う。
僕はもうネパールから帰ってしまうけど、
これからもネパールでの活動は続いていく。
僕も歩みを止めないけど、僕が帰る前にしっかり歩みを繋ぐ仕事をしてから帰らねば。
ではまた明日。